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鰺ヶ沢町行政改革推進委員会とは? - 2007年08月30日

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この記事は、字ばっかりです。
鰺ヶ沢町民であれば、是非読んでみてください。そうでない方々は、興味があるようでしたら、お読みください。

そんなこんなで、本日は第2回鰺ヶ沢町行政改革推進委員会がありました。



7月25日の事前説明会、7月31日の第一回と続いての開催になりますが、なにしろ審議内容というかテーマが非常に重厚にして広範囲かつ複雑に入り組んでいるので、第二回に至ってようやく端緒につきはじめた、という印象でしょうか。

そんなこんなもありまして、ようやくなんというか展開が見え始めた気がしますので、ここらでひとつ、今のところの要点をまとめてみたいと思います。

今日のテーマは、そもそも鰺ヶ沢町行政改革推進委員会とはなんなのさ? です。

鰺ヶ沢町行政改革推進委員会は、平成11年10月21日 訓令題6号を根拠として設置されるもので、その第一条から引用すると…

鰺ヶ沢町における行政改革を推進し、社会経済情勢の変化に対応したより簡素にして効率的な町政の実現を図るため、鰺ヶ沢町行政改革推進委員会を置く。

と、あります。過去にも設置され、「鰺ヶ沢町行政改革大綱 実施計画書」というのがまとめられたり改定されたことがあります。

これがまたなぜ、今年平成19年にはじまったのかといえば、理由はずばり、鰺ヶ沢町の現状と将来像に関して危機感があるからです。

鰺ヶ沢町は第二の夕張になるのか?
まず、この命題を整理してみたいと思います。結論から言えば、「カウントダウン開始」です。
しかしちょっと微妙な問題があります。

夕張市が適用されたのは現行の地方財政再建促進速別措置法という法律です。この法律を根拠に夕張市は再建団体と定義されたわけですが、夕張以降、続々とやばげな地方自治体の気配がただよいはじめたのを受けて、この法律自体がみなおされつつあり、現在その作業が進行中です。

夕張市のケースでは、「もうだめです!」と夕張市自体が宣言するところから、はじまりました。現行法では、財政破綻しましたと自薦しないと財政破綻したことにはならないのです。

これに対して今後は、特定の判定基準に当てはめてシステマチックに破綻か否かを判定する仕組みになる予定です。この判定基準がまだ明確ではないので、鰺ヶ沢町の状況がイコール破綻になりえるかどうかは、今の段階では分からないのです。でも、それは分からないだけであって、財政状況が悪化しまくっているという認識はかわることはありません。

鰺ヶ沢はどのくらいヤバいのか
鰺ヶ沢町の今年度予算は、すでに2億8千万円のカラ財源を計上しています。カラ財源というのは、今のところ財源がないけどとりあえず計上したよ、って意味です。逆に言うと後から「あっこんなところに財源がっ」ってなる可能性もあるってことです。例えば、今年も超暖冬で思った以上に除雪費かからなかったよね、とかって場合。でも、綱渡りであるということは疑いの余地ないです。そして、これは序章であって、綱渡りはどんどん危なげな展開になっていきます。そして、ぶっちゃけこのままのペースで行けば平成21年度、つまり再来年にはマイナス10億円という事態が試算されています。これは旧基準でいえば、立派に財政再建団体です。ただし、新基準がまだ不明なので、ん~どうなのかなってところもありますが。

何で、そんなことになっちゃってるのか
いろいろ理由はあろーかと思いますが、まずは鰺ヶ沢に限らず地方の足腰が弱ってるってのはあります。少子高齢化とか地域間格差とかで税収が細ってるとかそんな感じ。これに加えて鰺ヶ沢の場合は、公債費、つまり借金の返済ってのがあります。

鰺ヶ沢町の平成19年度(つまり今年ね)の一般会計予算中の公債費は16億356万円。歳出全体で70億4,900万円なので、22%が借金の返済なわけです。鰺ヶ沢とほぼ同程度の地方自治体の平均が11~12%と言われてるので、平均の2倍くらい借金体質なわけです鰺ヶ沢。

そんなところに止めを刺すのが、三位一体改革とゆーやつにかかわる、地方交付税交付金の見直しです。これもまた鰺ヶ沢に限らず、地方自治体はどこでもそんな感じなのでしょうが、交付金の依存率が高いのです。そこのハシゴをはずされかかってる現状があって、ヤバさに拍車がかかっている昨今です。

これまでの対策・これからの対策
このような状況に際して、行政サイドでは職員の給与カット、議員報酬や議員数の削減、補助金制度の見直しや、保育所・幼稚園の統廃合などなどを進めて対応してきましたが、そこらで吸収するにはもう限界ぽいという認識です。ここから先は地域住民の理解と協力が必要という段階です。そしてこれは、財政再建のみならず、地域再生とか街づくりといったテーマも絡んでくる段階です。

行政改革推進委員会では、地域住民の目線でそのような問題点を理解し捉え、審議し、いろいろな方面にむけてアウトプットしていく必要があるのではないか、と個人的には考えてますが。

また、この時期にあわせて、町議会でも議員の勉強会として同様の問題に取り組む機運がたかまりつつあるようです。このような動きがクルマの両輪のようにかみ合えば、事態は迅速に展開するかもしれませんね、つか、そうであって欲しいところ。

オマケ:今日おもったこと
公の場で発言するってーのは難しい。
発言のタイミングつかむのも難しいけど、ちゃんと意図を伝えるのがこれまた難しい。
言葉選びと論理の組み立てと明確なゴール意識もたないと、いかんねえ…。

投稿者 吟 : 2007年08月30日 22:15


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コメント

こんな状態でも役所の決めた最低賃金で働いてる正規職員はいないでしょ?
その気になれば2億くらい捻出出来るはずだが結局破綻するまで何もしないのだろう。

投稿者 sannoji : 2007年08月31日 08:47

大鉈振るう余地はあるけど影響力というか痛みもでかくなる。じゃあ、広く薄く削るようにやれるかというと、行政サイドで判断するには微妙すぎて決断しきれない。そのへん判定どうなのか?っていうのを行政外に意見を仰いでいくというのが今後の展開。と、まあこういう印象ですな。

賃金云々についてはオレは良くわからんけど、「役人天国、うほっ♪」っていうご時世ではなさそうだぞ?

投稿者 吟 : 2007年08月31日 09:36

ぬるいっ!

投稿者 sannoji : 2007年08月31日 12:32

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