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鰺ヶ沢スケール - 2007年12月20日

ajigasawa.jpg昨日、今日とで、鰺ヶ沢町行革推進委員会の進んでいく方向の大きなマイルストーンともいえる作業、『外部ヒアリング』を終えました。
関係者の皆様、非常にお疲れ様でした。
この外部ヒアリングとは、別名っていうか本来は事業仕分けとも呼ばれるもので、限られた時間の中で事業(仕事)の内容を把握してその事業が不要か必要か、必要であるならどうあるべきかについて一定の評価を下します。(詳しくはこちら
今回我々が行ったのは、鰺ヶ沢町役場内のおよそ1500ある事業のうちから、54個に関して、

1)不要
2)国が実施すべき
3)県が実施すべき
4)町が現状のまま実施すべき
5)町が見直しをして実施すべき
6)町から民間に委託すべき
7)完全に民間にまかせるべき

の7段階評定を行いました。



この二日間を経て、判定した側、された側。傍聴した人、視察した人。それぞれいろいろな人が多少なりとも新たな知見や視点を得られたのではないでしょうか。

多くの場合、いままでなんとなく漠然としたイメージだった課題や問題が浮き彫りになったと思います。そして、説明する過程、判定する過程でそれらについて考える機会を得られたと思います。

この課題や問題を向き合った時間というのがなによりも大事だったのではないかと思います。実際のところ、下された判定そのものはオマケのようなものです。つまり外部ヒアリングというのは、ゴールではなく次のステップへのスタートなのです。

結果云々に拘泥してはいけないのです。そこにこだわると途中経過という本当の宝物を見落とすと思うのです。

そして、また、もしもこの議論を尽くす良い機会に、尽くせぬ議論があったとしたら、まあ、それはもったいないことだとは思います。

ま、そんなこんなで個人的にもいろいろ考えさせられました。

ひとつは「民営化」という名の幻想。
行政改革などの文脈でよくでてくる万能薬的な言葉ですが、しかし、これは民間にそのような受け皿となる団体や人材がいて、はじめて成立します。そもそも人口の絶対数が少ない地方や過疎の地では、この前提条件が満たせないという事実に愕然とするものがあります。

いまひとつは「鰺ヶ沢スケール」。鰺ヶ沢的尺度というかモノサシという意味ですが。
鰺ヶ沢町でのさまざまな施設や事業はどれをとっても、意味があるものばかりです。問題はそのサイズです。おおよそのものがオーバースペックなのです。
その筋のギョーカイ式に言うなら、ダウンサイジングということになるかと思います。アウトソーシングも選択肢になりますが、アウトソース先があるのかってぇのは、前段にもどる無限ループですが…。

とか。
いろいろなことを考えたり考えさせられたりな二日間ですが、おわってしまうと、妙にさびしい宴の後的感覚があるのが、なんか謎。

投稿者 吟 : 2007年12月20日 23:56


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