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ペルセウス流星群 - 2008年08月13日

本日未明がピーク時期だったようで、のらりくらりと見にいってきました。
なるべく高く、なるべく暗く、ほどよく安全という感じで考えた結果、岩木山麓、長平方面あたりへと。

080813-1.jpg

写真にはあまり写せませなんだが、なんとかって感じの一枚がこれでし。
樹木上空横方向と、上部から右斜め方向に鋭角にはしるか細い線が見えますが、これ流星。



実際には寝っころがって上見てたほうが、たくさんみれましたな。
プラズマ(流星痕)も3回ほど、みたし。

あと、なんか、未確認飛行物体もみたしw;
流星よりも極端に遅い速度で、ふらふらとたっかーいとこを移動していくなんか。
まあ、たぶん、速度的には航空機なんじゃないかとはおもうが、点滅してなかったのとふらふらしてるように見えたので、Unidentified Flying Objectってことにしとく。
目の前に下りては来なかった。エイリアン・アブダクションもなかった。記憶が操作されてなければ、だがw;
(家に帰ってこの話したら「お盆だからね~戻ってきてるんだね~」っていう新たな説を唱えられてしまったw;)

さて…。
だいたい、星空の撮影ってのは、シャッター長時間あけっぱになるので、デジタルカメラには厳しい。
理由は二つあって、デジカメの場合、露光時間に比例してどんどん明るく写っていくので、事実上のバルブ撮影一発とかってのが厳しい。これに関しては、30秒×複数回 とかでとってあとで合成するという方法でなんとかなる。
(コンポジット撮影 とかで検索してみると、いろいろひっかかるよ。Photoshop的なレイヤー構造があって重なり具合を弄れるようなものなら「比較(明)」とかで各画像を重ねていくと、そんな感じ)

もうひとつは、より致命的で、デジカメという電気機器を連続動作させることによって、熱が発生し、これがありもしないのに輝く点となって写ってしまう。厳密にはこの説明はちょっとちがうっぽいけど、雰囲気的には、そゆ感じ。
で、鯵ヶ沢あたりの気候の場合、晩秋から冬の野外であれば、外気温が低くて勝手に冷却してくれるので、ISO800とかつかえちゃうけど(そのかわりバッテリーの減りがむちゃくちゃはやいけどw;) さすがに今の時期はそれはのぞむべくもなく。

実際、こうなる。

最初の30秒露光。すでに若干ノイジー↓
080813-2.jpg

約30分間にわたって30秒ずつ60枚近く撮影した最後の1枚↓
080813-3.jpg

どんどんノイズが増えてこーなっていきます。ノイズはデジカメの汗ですなw;
なので、30分間の分、全部合成してみると、こういうとても惜しい感じに。
080813-4.jpg

いつもだと、こんなかんじで ...orz がっくり してるとこなんだけど、今回はちょっと面白かったのが dark frame subtraction という手法を知ったこと。 日本語だと「ダーク補正」とかって訳語が使われることがおおいみたい。
要は、音のノイズキャンセラーと同じ考えかたで、ノイズ成分に厳密におなじノイズ成分をぶつけてこれをつぶしてしまえ的な発想で。(注:ここも、たぶんにオレ的解釈w;)

そのためには、ノイズだけを撮影する必要があって、なんのことはない、最後の1カットをレンズキャップをかぶせてしまって、撮るというね。何も写らないはずなんで、写ってるのは、ノイズ(か、またはオカルト現象)ってことになるわけです、って、なるほどな。移動しながらとかでもいいのが、いいっすな。どうせレンズキャップしちゃってるんだし。(ただし、シャッター速度とか周辺温度とかは、そのままのほうがいい)

で、まあ、こういうのが手にはいる。ダークフレームという名のノイズ写真。
080813-5.jpg

これがなんてことないゴミ写真が、じつは、お宝だったとはねぇ…。
この情報を利用して、ノイズ成分をつぶして見る。
080813-6.jpg

完璧ではないが、9割方オッケーな状態にはなるねえ。つか、もとのノイズまみれからみれば、ぜんぜんオッケーでしょ、これは。

ダークフレームつかったノイズのつぶし方ってのはいろいろあるんだろうけど、ここでは、レイヤー間の差の絶対値を残す方法(つか、Photoshopとかだと、まんま、そういう名称があるでよ)でやってみた。ついでにちょっと全体の調子も整えつつ…。

080813-7.jpg

ちなみに、一番最初の写真も同じダークフレームつかって、ノイズ除去してありますで。

そんなこんなで、ちょっと自分的に興味深い展開になっちゃったので、長々と書いちまいましたが、関心のなかった方々にはお付き合いさせてしまって、もうしわけなす。

投稿者 吟 : 2008年08月13日 21:03


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