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白八幡宮大祭-初日 - 2009年08月14日

あれから四年がたちまして。
四年に一度行われる、鰺ヶ沢町伝統の祭り、白八幡宮大祭。
この歴史は延宝五年(1677年)までさかのぼれるらしいですけど。

主旨は非常にシンプルで、四年に一度、ご町内にある白八幡宮の神様が、神輿にのって町内を見回るというものです。これを渡御(とぎょ)と言います。

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神輿を担ぐことが出来るのは、鰺ヶ沢の中でもさらに特定の町内の者だけです。ちなみにオレは資格外です(^^;)
わっしょいわっしょいとかそういう類の担ぎ方はしません。あくまでも神様ですので、うやまいつつ、そーっと。



そんなシンプルな主旨のお祭りではありますが、そのお神輿への随行がややべらぼうで…

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一番後ろにお神輿がおります。
でも、この行列も、人口の減少でかなり規模が縮小してるんですぜ。端折っている役割とかけっこうあるらしいです。ひるがえって昭和前期のあたりは、むちゃくちゃべらぼうな長さの行列だったとのこと。

そんでもって…。
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ずらりと並んだ、各町内毎の山車。これらが、神輿行列の後に山車行列として続きますので、行列全体の長さはさらに3倍くらいになります。とはいえ、もはや、この山車運行も、全町内が参加しているわけではないのです。これも人口減の影響です。

この、神事(神輿行列)があっての山車運行というのが本来のスタンダードな祭りの姿ではないかという話もあります。翻って、青森ネブタや弘前ネプタなどは、この山車運行部分が肥大化し、神事部分が廃れてしまったのではないか、という説もあるそうな。

そのへん議論の余地はいろいろあるかもしれませんが、ま、鰺ヶ沢ではいろんなオリジンが何気に沢山保存されていて、これもその一例なのかもしれませんのぅ。

そうこうするうちに行列は淀町に。
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鳥居越しに行列を取ろうと思っていたら、神職さんに一礼されて、どきどき。
もちろんオレに礼しているのではなくて、豊受美神社に対して、です。

かつてこの神社は、正式な御旅所、つまり神輿が休む場所だったとのこと。
あとでそのことを知り、なんだか申し訳ないことした気持ちに…。

さらにその先、大和田町内に行列が到達。
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ここはかつて、昭和30年の町村合併が行われる前の、旧鰺ヶ沢町の境目です。
大和田は当時は町外、隣村である赤石村でした。(今でも住所は大字赤石ですね)
そのため、このような歓迎の柱を建ててお神輿をお迎えするという礼を尽くしているのです。それが今でもそのまま伝わっています。行列はこの少し先で折り返し、そのまま鰺ヶ沢漁港のお旅所(御仮殿)まで戻ってきます。

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神輿がここにやってくる直前、神輿方向からなにやら一陣の風がふっと吹いてきたのがちょっとした軽度の神秘体験。たまたまでしょうが、疲れているとふっとそんな気持ちになりますな。

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ここで丸一日、御神輿はお休みすることに。

投稿者 吟 : 2009年08月14日 21:19


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コメント

どうして、今年は、じらいやさんがいなかったのですか?
じらいやさんって、大祭にはいないんでしたか???

投稿者 まる : 2009年09月01日 21:02

まるさん、

児雷也さんは、本当は一丁目の山車に随行するのが通例なのですが、今年は不参加でした。理由はよくわかりませんです。

オレも是非見たかったのですが~。

投稿者 吟 : 2009年09月02日 00:17

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