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わが町遺産【第4回】~白八幡宮大祭~ - 2009年11月09日
ども。
鰺ヶ沢町教育委員会広報紙〝あじある情報〟に不定期連載されている「わが町遺産」シリーズとのコラボ企画第四弾です。
blog版では、写真を新規撮影した上で、再構成してお届けします。
今回は白八幡宮大祭の巻。
わが町遺産【第4回】~白八幡宮大祭~
今年の夏、鰺ヶ沢では4年に一度の「白八幡宮大祭」が行われ、優雅な祭りの雰囲気に包まれました。古式ゆかしいおみこし行列、さらに各町内の華麗な人形の山車(やま)が続き、笛・鉦・太鼓の祭りばやしを奏でながら町中をねり歩きます。
[行列先頭から臨む]
こうした祭りの行列は、京都の祇園祭(ぎおんまつり)がそのルーツとされており、城下町や港町などの町衆の祭りとして全国に広まったといいます。鰺ヶ沢は古くからの港町で、津軽のどの地域よりも、いち早く京・大坂の文化に触れることができる所でした。このため白八幡宮大祭の歴史は古く、すでに江戸時代の初期の頃には、鰺ヶ沢の町衆の祭りとして定着していたことが知られています。
[京都祇園祭りの様子(洛中洛外図屏風:室町時代)]
さて、青森県の夏祭りというと、もっぱら青森ねぶたや弘前ねぷたが有名です。ところが皆さん、かつては青森や弘前でも、白八幡宮と同じおみこし行列の祭りがあったのをご存じですか? 弘前の八幡宮のお祭りは、津軽藩の殿様によって特に盛大に行われていたそうです。しかし江戸時代の後、明治時代になると、だんだんこうした祭りは行われなくなってしまいました。いつしか青森でも弘前でも、ねぶた・ねぷたが祭りの主役に変わってしまったのです。
[弘前八幡宮祭礼の図)]
でも、わが町だけは違いました。なんと津軽地方でただ一つ。鰺ヶ沢だけが、古い祭りの伝統を大切に受けついできたのです。これだけは、どんな立派な博物館でも保存できません。なぜなら、それは過去の歴史であるだけでなく、人々による生きた「わが町遺産」なのですから。
後日談として、先般10月31日、11月1日の両日、昔の白八幡宮大祭の映像の上映会が鰺ヶ沢公民館で行われ、多くの方々が関心をもって見ておられたのが印象的です。
昭和28年に撮影された16mm、昭和56年に撮影されたVHSが見比べられましたが、変遷しつつ継承されていく、伝統というか民俗というかそのへんが興味深かったです。
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投稿者 吟 : 2009年11月09日 01:14
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しばらく更新がなかったので、???と思ってました。大作作成中?うちの若者(わげもの)も上映会に参加してきたみたいです。
投稿者 犬4 : 2009年11月09日 20:50
犬4さん
大作ってか…さぼってただけです(^^;)
ミニ白神の黄葉で、なんか11月はもういっか、みたいな感じにw;
投稿者 吟 : 2009年11月10日 00:22
投稿者 : 2009年11月13日 22:51
むちゃくちゃ人がいましたよ、昭和28年の鰺ヶ沢。
近隣の見物客もいるのかもしれないけど、マンパワー!って感じでした、昭和28年の大祭の様子。
投稿者 吟 : 2009年11月16日 00:44
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