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特集:RIの話 その6 - 2008年02月05日
←ひさびさにこのアイコンが出てきたということは…そう、RIネタです。
と、いいつつ横道に…。
良く見るこのマークですが、正式には、こういうマーク。名前は一般に「放射能標識」とか「三葉マーク」、英語ではradiation warning symbol。いろんな変遷を経て今の様式に落ち着いたようですが、要するに真ん中の丸は原子、その周りの3つのなんかは、放出されるアルファ線、ベータ線、ガンマ線を意味しとるんだそうです。
えーと、もっと詳しく知りたい人は…
放射能、放射線(wikipedia)
原子力百科事典 ATOMICA
さてさて、今日の本題…
前回、このテーマでエントリ書いたのは、もうかれこれ10ヶ月前の去年の4月22日。この間まったくなにも動きがなかったかっていうと、ぜんぜんそういうわけではなくて、例えば定例議会では毎回質問の俎上に乗っているし、専門家を招いての勉強会的な流れの懇談会(これはずっと前から継続されていたやつね)みたいなものとか細々と。
ただ、一般的な町民への説明会というか意見交換会みたいのはぜんぜん動きはありませなんだ。
その理由は一応納得のいくものがあって、それはなにかっていうと、RI・研究所由来放射性廃棄物(注:オレ用語です)に関する法案が国会に提出される予定であって、その動きを睨みながら町民との対話を行いたいっていうね。去年の町政懇話会のあたりでは、7月ごろから動きを起こしたいとか言ってたんだけど、それがそもそもそういうスケジュールを想定してたんだそうで…でも、ま、その国会がその後ご存知のようにぐだぐだでw;
と、まあ、そういう展開だったようですが、今日の asahi.com にこんな記事がね。
(リンク切れ想定して全文引用しとく)
低レベル放射性廃棄物 研究・医療用の保管「もう限界」
2008年02月05日12時55分
研究施設や医療機関など原子力発電所以外から出る低レベルの放射性廃棄物の各施設での一時保管が限界に近づいている。原発から出る低レベル放射性廃棄物の最終処分場に一緒に埋設処分することができないからだ。研究や放射線治療などに使われ、半世紀にわたり蓄積された低レベル廃棄物は、国内に200リットルドラム缶換算で約51万本に上る。文部科学省は処分場を確保するための関連法案を今月中に国会に提出することを決めた。
同省によると、低レベル放射性廃棄物は、研究施設の建物のコンクリートや配管、ゴム手袋、放射線治療用の注射器など。全国の病院や研究所、企業など約2500カ所に分散して一時保管されている。
各施設では、ドラム缶に入れて倉庫に保管するなどしているが、毎年1万本ぐらい増加している。すでに容量の9割以上になり、あと数年分の余裕しかない研究所もあるという。
このため、新たな廃棄物が発生する古い研究用の原子炉など老朽施設を解体できなかったり、ある企業では研究開発用に使い終わった後も年間数千万~数億円の費用が保管のために必要だったりしている。
原発から出る低レベル放射性廃棄物は、92年から青森県六ケ所村の埋設センターで処分が始まっている。海外では米国や英国、フランスでは原発の廃棄物と同じ処分場に埋設しているが、日本は立地時の地元との約束で埋設できるのは原発などから出る廃棄物に限定されている。
文科省が提出する法案は、廃棄物の8割を持つ日本原子力研究開発機構を処分実施主体として本来業務に位置づける。事業費は約2000億円を想定、同機構に毎年約40億円を交付し、その他の機関からは処分する廃棄物の量に応じて費用を徴収する計画だ。
処分場は10年後の完成をめざす。その後、50年間で廃棄物を埋設、300年間管理する。埋設前に焼却したり、金属を押しつぶしたりして容積を半分ほどに減らし、埋設するのは最終的に53万本になる見通しだ。
それでも、処分場の面積は約1平方キロ必要になる。枠組みができれば新年度から候補地の選定を始めるが、住民の反対運動も予想される。
オリジナルURLこちら
と、まあこんな感じなので、たぶん、議論活発化が必至でしょうな今後の鰺ヶ沢町。
まあ、そうじゃないといけないんだけどね…。
まあ、そういう季節がやがて訪れることを踏まえて、二点、確認的主張をしておきたいですな。
○この施設と、直近の鰺ヶ沢町の財政改革はリンクさせちゃいかん
いや、あの、あたかもそのような誤解を与えるホームページを見たことがあるもので、いちおう(^^;) 鰺ヶ沢町の財政改革はここ1-2年でやんないといけない話。処分場は住民で議論すること考えるとなんだかんだでもうちょっと先の話。タイムスパンが一致しないので、それぞれ別個に考えないとダメです。また、そうしないとそれぞれの議論に依存性が生じてよろしくないです。本質を見失います。
○放射線は確かに危ないが、なにがどう危ないかをちゃんと知ろうよ
肯定するにせよ否定するにせよ、感情論や損得勘定、政治的力学だけではいかんです。核物理学が量子論を理解しないと論ずる資格なしとは言いませんが、そういうスタンスは絶対に必要です。
<とりあえず過去記事リンク>
特集:RIの話 その1:そもそもRIってなに?って話
特集:RIの話 その2:低レベル放射性廃棄物ってなに?って話
特集:RIの話 その3:放射能って言葉に反応する人間心理の話
特集:RIの話 その4:鰺ヶ沢でのデモ行動、そして放射能ってなに?って話
特集:RIの話 その5:町長選挙の結果からみる住民感情の推察の話 - 第一部・完
投稿者 吟 : 2008年02月05日 21:31
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財政再建団体に転落したら自治権がなくなるからあんなのもこんなのもいっぱい押し付けられちゃうんだよ。
特に高レベル廃棄物ね・・・
三村知事が文書化しないとか云々で報道されてる通り。
文書化しても自治権無くなったらそんなの関係ねー。
最近の夕刊で連載してた空港予定地の急変なんてのも実例があるように、政治家の言動なんて当てにならんのですよ。
廃棄物問題をずっと先送りしてきた役人の作る資料も眉唾もんである。
投稿者 sannoji : 2008年02月07日 01:08
あー。
おれ、その夕刊の特集、読もう読もうと思いつつ、ついに読まずじまいだった(^^;)
まだ、処分されずにのこっているだらうか…?
と、いいつつ新聞紙の山へ
投稿者 吟 : 2008年02月07日 23:35
このところ明鏡欄も行政叩きの意見が多くなっている。
でも役人も議員も見ざる聞かざる状態なんだろうな。
投稿者 sannoji : 2008年02月08日 11:48
>でも役人も議員も見ざる聞かざる状態なんだろうな。
鰺ヶ沢に関しては、これは人によるな。
役人だからなんとかとか、そういうステレオタイプな物言いは全然現実的じゃないので、否定も肯定もできないが、同意はしかねるな。当然そういう前提での意見もなにか大抵一味足りない気がするし。
議員さん方については…まぁ、今日のところは言いますまい。
投稿者 吟 : 2008年02月08日 21:00
ほう・・・では言い方を変えてやろう。
権限を持ち行動を起こせる立場にいる役人どもだ。
投稿者 sannoji : 2008年02月09日 00:36
言い方がどう変わったのかがよくわからんのだが(^^;)
投稿者 吟 : 2008年02月10日 10:21
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